2005年05月08日
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スレイヤーズすぺしゃる24 地底王国の脅威 神坂一 富士見書房

Written By: 川俣 晶連絡先

 昔は、スレイヤーズといえば、買ってから数時間後には読み終わっていたものですが。

 今回は、読み切るまでに何日も掛かってしまいました。

この妙な、しかし好意的な違和感は何だ? §

 どうも、昔と違う違和感を感じます。

 特にオチの部分。

 妙に常識的というか、知的レベルが高いというか、奥深いというか。

 たとえば、最後のエピソードなど、昔なら絶対に「奥さん」が出てきますよ。

 ドワーフの店の話でも、もっと非常識で我が儘な理由が付けられるはず。

 この変化がどういう理由で発生しているのかは分かりませんが、けっこう好意的に感じました。

店で働くリナとナーガの魅力 §

 いつものファッションではなく、エプロンドレスで働くナーガ。

 それに合流するリナ。

 イラストのビジュアルインパクトもさることながら、その労働態度のある種の真面目さと、羽目の外し方の上手さが気持ちよいですね。スカッと爽快というか。単に好き勝手に行動するのとは違う、別種の爽快さです。

 スレイヤーズは「すぺしゃる」だけでも24冊も読んできたことになりますが、これが読めたというのは素晴らしいことですね。

 なので、25巻もきっと買うことになるでしょう。